住宅を見たときに、
どこがとはハッキリいえないが
この家なんかカッコいいな、
と感じたことありませんか。
逆に、なんか変だな?と
感じることもあります。
外観に限っていうと、
同じ片流れの屋根で
金属製のサイディングなのに
どうして?
色?サイディングの型?縦張り?横張り?
外観のスタイルと素材がマッチしていることも
カッコよく見える原因の一つですが
(これ、結構無視されていて、とんでもないことになってるものも・・・。)
実はディテールにこだわって作られているかどうかで
見え方に大きな差がでます。
*ディテールとは、
「建築やインテリアにおける、小さな部分、細かな部分のこと。
また、詳細を表した図面(詳細図)のこと。」
この写真は
ガルバリウムサイディングの窓廻りの額縁です。
↑白系の横張りで柔らかい感じのデザインですね。
コーナー部に丸みがあり質感にマッチしてますが
既成品の部材でちょっと見付の寸法が大きく感じられます。
↑片やガンメタ色の鋭いイメージのあるサイディング。
窓見切のコーナーはきちんと
板金屋さんにより手加工され
スクエアな納まりになっています。
↑建物のコーナーと土台水切りです。
やはりやや見付が広く感じられます。
↑コーナー部材の形状が工夫されていて
「段落ち」加工がされているため
スッキリとみえますね。
土台水切りも細めに加工されています。
↑屋根の斜めの部分、
専門用語では「唐草」といいますが、
板金屋さんは注文をつけなければ
通常40㍉くらいでつくります。
これは27㍉、わずか10㍉強の違いですが
スッキリとシャープな外観に仕上ります。
建物がカッコよく見えるヒミツがおわかりいただけたでしょうか。
これは外観ばかりでなく、
内部の階段廻りや窓枠などにも言えることで
価格にあまり影響されるものではありません。
ですから、
創る側がどのくらいこだわりをもっているか、
細部にまで気を配っているかがよくわかります。
本物のデザイン住宅を選ぶ時の
一つのモノサシになるでしょうね。