住宅を建てる時に最も重要なことは

「性能」だということはもう常識ですよね。

2020年の法制化に対応できていない住宅、

いわゆる「型古」をわざわざ選ぶ人はいません。

ただ今でも「ゼロエネ」や「健康住宅」などの文言に

惑わされで本物の高性能住宅を理解できないまま

「型古住宅」を建ててしまう方もいらっしゃいます。

高性能住宅を理解できないのはお客様ばかりでなく

プロとしての住宅会社もよくわかっていない、

(もしくはわかっていても故意にやってる。) 

会社もあるのでは?と思うくらいです。

その大切な性能と共に両輪とされているのが

「プラン」です。「間取り」という表現が適しているかはわかりませんが、

住宅の各部屋の配置や寸法、収納の量、窓の位置など

おうちの根幹となる重要な要素ですよね。

そのプランは誰が描いているのでしょうか。

またそのプランの根拠はどこにあるのでしょうか。

「無料ですのでとりあえずプラン描いてみましょうか。」

というのをよく聞きます。

無料の敷地調査やプランには大きな罠があることは

もはや住宅を建てる方の中では常識ですが、

繰り返し出てくる無料プランは一体誰が描くのでしょう。

大手メーカーであればその営業さんであったり、

過去のものを引っぱり出したり、で、

「とりあえず」持ってきます。

確かに現在はパソコンがつかえれば

誰でも簡単に描けるソフトがありますし、

そもそもプレハブメーカーはプランの自由度が

狭いので土地が決まれば作り手側の

都合でプランが出て来ます。

プラン計画に「とりあえず」ってあるんでしょうか。

そして何回も何回も変更案が出てくるものでしょうか。

こうなってしまうには住宅会社側の「理由」があります。

存在するのは「お客様の言った通りに映す」という事です。

ご主人は和室の8畳間が欲しいといい、

奥様は子供室はクローゼット付6畳で二つ、

と伝えると必ずその通りになっているプランが届きます。

お客様はそれを見ると、

「この窓もっと大きくならないかしら。」とか

「玄関収納はもう0.5間広げて。」など追加の要望が出ます。

そうすると次回は窓と収納が広がったプランが届きます。

これ、一見すると非常に親切で丁寧にご希望を聞いている、

と感じますが、これ言われたことの羅列に過ぎません。

「お客様のご要望だから」というプラン根拠を獲得したいのです。

なぜなら「とりあえず」納得して頂けるから、

つまり契約してくれるから、なのです。

このプランを描く目標は「契約してもらう」です。

一方でプランを描くことを

「住まわれる方が一生楽しく豊かな生活を送ってもらう。」を

目標にしている住宅会社はどうでしょう。

お客様のご要望、ご希望はもちろん、

ご家族構成や年齢、趣味や休日の過し方などの

ライフスタイルをしっかり捉え、

なおかつその土地の日向き、風向きを把握し、

ヒアリングしていく。

 

大野田邸プレゼン①匿名

↑(アトリエ建築家のゾーニング)↑

それもアトリエ建築家の独特の感性と経験、

抜群の聴取力で。

あるアトリエ建築家が言いました、

「土地とご予算が決まっていて、

きちんとしたヒアリングができていれば、

そのご家族にご提案できるプランは一つ、

あっても二つかな・・・。」