その住宅を知る数値としてQ値やC値といったものがあることは良く知られています。

自動車の燃費性能と同じく毎月の電気代に大きな影響を与えます。

また最近の研究では住宅の性能と健康の関係が大きくクローズアップされていますね。

高性能の断熱材を使って隙間を無くす、これが基本ですが、

性能に大きくかかわるものが「窓」です。

先進国の中でも日本の窓の性能は極端に悪いことをご存じでしょうか。

窓の性能も数字で知ることができます。

熱貫流率U値[W/m2・K]

(熱の伝えやすさを表す数値・小さいほど伝えにくい)

ドイツではU値=0.95、対して日本では最高レベルでもU値=2.33。

中国1.6、アメリカ1.7と日本の基準は世界的にも低いことがわかります。

それをいいことに性能の悪い窓を使っている住宅会社があります。

とはいえガラス一枚の単板ガラスのサッシを使って住宅を作っている会社はまずありません。

ガラス2枚のペアガラスでも何種類かあり、ガラスとガラスの間が16㍉以上のものでないと

本来の断熱効果が発揮できません。

ガラス3枚を使ったものには2つの空気層を設けたものと、

1つの空気層に真空ペアガラスを組み合わせたものがあります。

また、窓枠や障子を構成している材質も重要です。

かつては「アルミサッシ」と言われ、長が期に渡り君臨してきた「アルミ材」。

その後、アルミの部材と部材の間に樹脂を挟み込み熱橋カットを試みたものが登場。

しかし、間もなく現れる「アルミ樹脂複合サッシ」にその姿は消えました。

現在はこの「アルミ樹脂複合サッシ」を採用している会社が多いかと思いますが、

世界的に見ると「樹脂窓」の普及率が高いのです。

アメリカ67%、ドイツ60%、中国22%・・・・日本7%。

やはりより高い基準をクリアするために「樹脂窓」の普及は進んでいます。

加えて、ペアガラスのさらに上を行く「トリプルガラス」と組み合わせ、

より高性能なサッシ、住宅が作られていくのです。

この4月から厳しいドイツの基準をもクリアした、

U値=0.91のYKKap社製、トリプルガラス樹脂窓「APW430」が新発売!

日本の最高峰サッシとなりました。

 

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↑(現場に搬入され、取付を待つAPW430)↑

 

完成見学会や住宅展示場などでは必ず窓の材質やガラスの種類は確認しましょう。

フレームは、アルミ? アルミ樹脂? 樹脂?

「内側から見ると樹脂です」なんてのに騙されないように(笑)。

ガラスは1枚単板?(これはさすがに無いかと) 2枚ペア? 3枚トリプル?

ガラスは他にもLow-Eコーティングやアルゴンガス封入など細かい仕様がありますので、

その会社の営業さんに詳しく聞くと良いでしょう。

営業さんのスキルやその住宅会社の考え方が良くわかります。

窓の性能は大切です。

なんといっても熱の侵入や放出が一番あるのが「窓」ですから・・・。

 

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↑(新築物件で採用されたAPW430)↑