外から見えるところ、

「外壁」、「基礎」、「窓」 などと共に

「屋根」があります。

屋根は雨風を防いだり、暑い太陽光を受けたりと

外に面しているパーツの中でも

もっとも過酷なポジションにいます。

それゆえ、しっかりとチェックをしたいところですね。

まずはどの材料を使った屋根にも

言えることですが、

近年は屋根の一番高い所、「棟」に

換気口を設けて、屋根裏の空気を抜いたり、

通気工法の外壁から

上がった空気もそこに昇っていく

構造になっているものが

ほとんどですね。

瓦屋根は分かりにくいと思いますが、

鋼板屋根は換気用の部材が

棟の部分についているので見て下さい。

住宅の必須アイテムと行っても良いでしょう。


それから気になるのが

どんな屋根材が良いか、という事です。

これにはホント、一長一短あって

どれが一番という物はありません。

なので住宅会社の考えを良く聞くことが大切です。

良く比べられるのが、

瓦と鋼板ではないでしょうか。

他にも材料としては

コロニアル(カラーベスト)やアスファルトシングル

などがあります。


瓦は焼き物なので塗替えの必要がありません。

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棟などの役物が雪などで押されて発生する、

「ずれ」や「割れ」などの弱点があります。

それと良く言われるのが「重さ」と「落下」です。

重さが鋼板の約10倍ですので、

例えば40坪位の家で鋼板なら1トンに満たない

重さでも、瓦なら10トン前後の荷重がかかることになります。

地震時の落下の問題は、すべての瓦をしっかり

固定する方法もありますが、交換しにくいとか

地震時に落下することにより、家自体を重さによる

倒壊から防ぐという考え方もあり、

軒先一列は固定してもあとはフリーが多いですね。

蓄熱し易いという事もあります。


一方の鋼板は、

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軽量でずれたり割れたりという事は無く、

温まり易いが冷めやすいので夏の夜は

蓄熱する瓦にくらべてすごしやすい、といわれています。

退色や錆びが起こるため塗替えなどのメンテが必要です。

25~30年位前から、

「アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板」

=ガルバリウム鋼板が使われ出し、

鋼板屋根の寿命が格段にのびました。

最近は遮熱塗装を施したものも

使われるようになり、

従来の弱点が大きく改善されています。


コロニアルやシングルは、

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安価で良いのですが、施工手間がかかったり

耐久力が他に比べて劣るのと、

塗替えなどはきちんとした知識がないと

返って悪くしてしまう事もあります。

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冬、屋根に雪が残ってしまう地域は

不向きともいわれています。

これは住宅会社によって

得意不得意が出る材料です。


お話した通り、

屋根材は各社の考えがあり、

性能ばかりでなく、

意匠性やデザイン、風合いといった

ところに大きくかかわってきますので、

じっくりお話を聞きたいところですね。

住宅会社の知識やこだわり、

メンテナンス力などが図れる、

絶好のモノサシになるでしょう。